尼崎市東難波に建つ、前道1.8mの古家
before
after
昭和45年築の古家をフルリノベーション
新しいけどどこか懐かしさも感じる、
レトロな雰囲気漂う、心地の良い住まいを目指しました。
昭和の懐かしさを感じる狭い路地を入ったところに建つ、1軒の古家。前面道路1.8mという建替え困難な場所のため、フルリノベーションの計画を開始。まずは耐震診断から実施し、耐震改修、断熱改修もふまえ、安心で快適な住まいの実現を目指しました。合せて、性能面だけではなく、デザイン性、光や緑の室内への取り入れ方など、室内、屋外、立地環境も十分に考慮し、改修を実施。新築では実現することの難しい、❝古さ❞❝懐かしさ❞を活かしながら、❝新しさ❞❝快適さ❞をうまく調和させた、ご夫婦、ご家族、一人暮らし、あるいはシェアハウス、どんな方でも快適にお住まいいただける住まいが完成しました。
玄関から、庭の植栽が見えるよう、壁や建具にガラスを入れて工夫。
コンパクトながら、奥行の感じる気持ちの良い玄関スペースに。
西側の和室は洋室に改修。大開口はそのまま活かし、明るい空間に。緑を取り込めるように庭に植栽を配置。植えたのは落葉樹のヤマボウシ。夏は直射日光をさえぎり、冬は日射を十分取り入れる事ができるよう、パッシブの考えを意識しました。
押入スペースはそのまま収納に活用。
建具はシナベニヤでシンプルに仕上げ、一部をパソコンスペースに仕様を変更。
LDKの床は桧の無垢フローリング、壁・天井は紙クロス『KOBAU』を使用。調湿効果のある自然素材をふんだんに使い、室内の空気環境を整えました。家の顔となる玄関引き戸含め、建具は全てオリジナルの造作建具を使用。和を意識した格子の造作建具と相まって落ち着いた雰囲気にまとめました。
階段は既存の階段を利用。手すり壁をなくしてブラックで塗装し、空間のアクセントに。
2階の和室へのつながりを意識し、昔ながらの懐かしい雰囲気も残しました。
2階の続き間の和室は天井貼替えと、壁を聚楽壁に仕上げた他はほぼそのまま利用。
床の間や欄間、柄入りのデザインガラス窓など、和の良さ、懐かしさは残しつつも、1か所窓を設けたことにより、薄暗い和室のイメージを払拭し、快適な和みの空間をつくりました。
洗面台はシンプルで遊び心あふれる玉川窯業㈱がタイルで制作した金魚の洗面台をチョイス。
UV仕上げのコルクタイルの床は水廻りでも安心してご使用いただけます。
トイレは白いタイル壁と木格子は活かし、設備機器のみ入替。